眠るそら

月くぐつ



眠るそら



まどろみはいつも安らがないもの
深く眠ることなどさらに不安な闇へ滑り落ちること
僕はひとり 神でなく人でなく ただ脆きもの
瞬きを忘れた星を抱き込んだそらはたゆたう夢と現実とに眠っている
白 赤 黄 緑と紫 銀 金 灰に そして青
瞬きを忘れた銀河を抱いたそらは ゆるゆる眠り酔っている


僕はひとり 木偶でなく繰り手でなく ただ弱きもの


青い星は眠らなかった 僕を見ていた 眠りこんだ僕を見ていた
捕まえもせず 殺めもせず ただひたすら憎しみと怒りと悲しみと
愛に溢れて僕を見ていた 青い星は眠りこむそらの下で確かに僕を



まどろみで安らげるものだろうか 
深い眠りが恐怖に変わったのはいつだろうか
僕はひとり 神でなく人でなく ただ毅きもの
瞬きを忘れた星を抱き込んだそらはたゆたう夢と現実とに眠っている
白 赤 黄 緑と紫 銀 金 灰に そして青
瞬きを忘れた銀河を抱いたそらは ゆるゆる眠り酔っている



僕はひとり 木偶でなく繰り手でなく ただ儚きもの



青い星は戦っていた 僕と戦っていた 夢に眠る僕と戦っていた
なだめもせず 救いもせず ただひたすら喜びと笑いと哀しみと
愛に溢れて僕と戦っていた 青い星は眠りこむそらの下で確かに僕と


眠るそら 瞬かない 眠らない青い星
敵? それとも僕を癒すもの 傷つけるもの 神か悪魔か天使か人か
木偶か繰り手か 誰でもないのか
眠るそら 眠らない青い星 眠りこむ僕


眠るそら 眠りこむ僕 瞬かない銀河 暗い光
僕はひとり 神でなく人でなく ただ脆きもの
僕はひとり 木偶でなく繰り手でなく ただ弱きもの

僕はひとり 神でなく人でなく ただ毅きもの
僕はひとり 木偶でなく繰り手でなく ただ儚きもの

あれはひとり 何でもなく誰でもなく ただ愛を与える存在

瞬きを忘れた星を抱き込んだそらはたゆたう夢と現実とに眠っている
瞬きを忘れた銀河を抱いたそらは ゆるゆる眠り酔っている



救われたい救われたくない癒されたい傷つきたい愛されたい愛したい
願いたい祈りたい救われたい誰か
だれか

夢が―――みたい








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